人生初のお茶摘みをして緑茶にしました。
庭のお茶の木たち
古民家に越してきて10ヶ月。
去年の今頃もお茶の木はここにあって、新しい芽が生えたが誰も住む者も居なければ摘む者もおらず、ただ祠の周りでその他の草達と一緒に青々と茂っていたことでしょう。
引っ越してきて最初の夏は、家のあらゆるところの掃除と、庭(敷地内)の草刈りや植木の散髪、子猫のお世話、そして「ネコノミ」に悩まされていたために、じっくり庭の植物達と向き合うこともなく、お茶の木の存在にも気づきもしませんでした。(というよりお茶の木がどれなのかよく知らなかった。)
今年は雪解けとともに庭の手入れや畑作りを始め出したのですが、ご近所さんが度々訪ねてきては、これは芍薬だ。これは蕗だ。これはアヤメだ。これは猫の胃に良い草だ。などと色々と教えてくれていて、祠の周りにいくつかあるお茶の木の存在も知れた訳です。ありがたい。
神様のお茶
うちの隣は神社なのですが、庭には小さな祠があります。
祠のある家に住んでいる。というと少しおっかないイメージがありそうなものですが、とっても良いVibesの祠なんです。
祠周りが雑草が絡みまくって鬱蒼としていた頃はなんだかちょっと触るのも怖かったんですが、ちょっとずつ小綺麗にしていくと、風通りがよくなった感じがして、あるときその祠からアメジストがぽっこり出てきました。こんなことってあるんですね。誰かが置いたのでしょうか?
とまあ、そんな特別な場所に生えているお茶の木の新芽を摘む訳ですから、とても神聖な気分でした。
なので私はこのお茶を「神様のお茶」と呼ぶことにしました。
摘んですぐ緑茶を作る
初めての茶摘みとお茶作り。
ご近所さんに番茶の作り方は教わったものの、緑茶が実は一番好きな私。初めてのお茶は自分で調べて緑茶を作ることに・・・。
便利なもので作り方のYoutubeやブログなんかがネット上には存在しているので、見よう見まねでやってみた。
簡単な緑茶の作り方
- 蒸す (2~3分)
- 揉む(3分程度)
- 炒る(弱火で乾かすように1分程度)
工程は意外とシンプルで、蒸すのは最初だけでその後は②、③を7~8回ほど繰り返すだけ。
蒸して間もなくからフレッシュかつ香ばしい緑茶の香りが部屋中に拡がります。初めて作ったお茶はつい最近退院したばかりの祖母に飲んでもらおうと思っていたので、
「心身共に癒される美味しいお茶が作りたい。美味しくなぁれ」
と思いながら揉んで炒ってを繰り返しました。
単純な繰り返しの作業だからこそ、このお茶を揉む時に想いを込めることが、きっと味を大きく左右する大切なプロセスになるのではないでしょうか。
出来立ての緑茶を飲んでみる
茶葉が乾いたら、すぐにお湯を沸かし緑茶を淹れて飲んでみました。
紛れもない緑茶の香りと淡い黄緑色。新緑をそのまま写し込んだようなお茶ができた。
まずは舌で味わいうっすらとした苦味や渋み・茶葉の味を感じ、そして鼻から抜けるフレッシュな青い緑茶の香りを楽しむ。
贅沢だ。
庭や少しでも土のある場所に住んでいる日本人は皆お茶の木を植えたら良いんではないでしょうか?それでみんなでシェアしたら良い。こんな贅沢で心が豊かになる楽しみ私は知りませんでしたよ。
緑茶のカテキンの効果
新型コロナウイルスが猛威をふるっていますが、実はこの茶葉に含まれているカテキンが新型コロナウイルスを抑制する効果があるということが分かってきたらしいです。
引用元:
さらに、緑茶でうがいをすることで粘膜免疫系を強くし、ウイルス感染対策としても有益だとのこと。
「茶は養生の仙薬なり」
その昔日本にお茶を飲む文化を広めた禅僧・栄西が書き記した『喫茶養生記』にそう書いてあるように、古くから健康長寿のために人々が愛飲していたようです。
コーヒーも大好きですが、もっともっとお茶を飲もうと思いましたね。
先人の知恵、素晴らしいです。
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